外国人作曲家
Composer who isn't Japanese

T

 

『Bitter Love』  譚盾 (99ソニー)
原題は『牡丹亭』という中国の愛の物語

 現代音楽界一番の売れっ子、中国人作曲家タン・ドゥンの歌曲集。歌はこちらも中国人、女性ソプラノ歌手イン・ファン。イン・ファンの歌はマトモで綺麗なソプラノだが周りを囲む音がオカシイ。中国琵琶や(チャルメラみたいな音のする)笛、へんてこシンセに呪術系ヴォイスのサンプリング&ループと、キテレツ前衛してます。いきなり高音に飛んだりする京劇系?の抑揚やこぶしは中国人にしか出来ないと思う。

『九歌』 譚盾Tan Dun(1957〜)  (フォンテック)
雄叫び入ってます
 中国人の作曲家タン・ドゥン。副題はリチュアル・オペラ。いきなり‘あぃ〜うぉ〜〜うぇっ’男の叫び声。ヤバイ。思わず笑ってしまう。‘ドンドコドンドコ’パーカッションが入る。女性ソロや合唱もある(歌い方は極端にアジア的)。道に迷った山の中でいきなり謎の気狂い盆踊り団に遭遇した様な感じ。テレビで幽霊シーンの効果音を声だけで作ってる様でもある。確かにリチュアル(儀式)。オノマトペ(擬声語)に聞こえるが実は漢詩の英訳詞。71分ツライ。

『THE BOOK OF ABBEYZZUD』 TERRY RILEY (99輸入盤NewAlbion)
息子も参加  
  ミニマル作曲家テリー・ライリー(1935-)の新作。クラシックギターを中心に曲によりヴァイオリンやパーカッションが参加。ヴァイオリンもギターもスパニッシュ入っててメロディアス。明るくて涼しげ。いや〜普通のクラシックギター曲みたい。隅々まで作曲してる様で即興性は少ない。前に前に展開するんじゃなくて横にふわぁぁと広がってく感じがライリーらしいか。

『In C』 Terry Riley (95 New Albion)
ミニマルミュージックの原点
 来ました!恐怖の全一トラック75分CD。マリンバがドの音をず〜とカンカンカン叩く。その上でギター、サックス、ストリングス、パーカッションなどなど31名がいろんな楽器でずれたり重なったりする。モアレ状にフラクタルに音が広がっていく。ず〜と聞いてると、暖かい西海岸カルフォルニア・サウンドでトランス(恍惚)状態に、悟りを開くか寝るかはあなた次第。このCDは「In C」生誕25周年記念ライブ盤でメンバーが豪華。ロバ・サックス・カルテット、クロノス・カルテット、、なんとテリー・ライリー&息子も参加だ!

『Descending Moonshine Dervishes』 Terry Riley (83Kuckuck)
シンセオルガンで彼岸へ
 ミニマル・ミュージック・即興派の元祖テリー・ライリー。タイトル曲と「Songs For The Ten Voices Of The Two Prophets」のライブ2枚組。「Descending〜」はオルガンが‘ムニュムニュモィ〜ンフオ〜ン’と多重残像して音が曖昧模糊としてくる。時々音色やテンポが変わる。ゆる〜いミニマルテクノかジャーマンシンセに近い。「Songs For〜」も似た感じだがもっとオルガンがインドインドしている。本人の印度風の歌(よく聞くと英語)にオルガンがユニゾンでゆっくりとついて来る。

『Music With Roots In The Aether 6. Terry Riley』 VHS (76? Lovely Music)
一本60ドル七本セットは350ドル
 ミニマルもごもご系作曲家ロバート・アシュリーが製作監督した全部同じジャケット(背表紙の数字が違う)七本シリーズ。前半がライリーとのインタヴュー。どうやらライリーの家の前らしい。ヤギが草を食み、鶏が鳴き、鴨が毛繕いしている原っぱで牛乳(?)を飲みながら話している(笑)。この人はヒッピーだなと改めて思った。インド音楽について話したりしているようだ(聴解力が無くてスマン)。後半がライリーのソロ演奏。ヤマハオルガン一台、一人で「Shri Camel: Morning Corona」を弾く。一時間休み無しに即興を続ける貴重な映像。指先がアップで映されるのでマニアも納得。

『Church Of Anthrax』 John Cale & Terry Riley (96 Sony)
現代音楽とロックの融合点
 オリジナルは70年の初CD化。4ビートのドラムとそれに合わせるベースそこにしょぼいソプラノサックスが‘ピロピロピ〜〜ピポピロ〜〜ン’と入ってくる。七分ずっと同じコードをピアノが叩き、そこにチープなソプラノサックスが‘ぴろぴろ〜〜’。普通の歌もの。4ビートをバックに左手は同じ和音をずっと、右手は叩く様にメロディを弾く。最後はまたピアノとドラム、人力ループ系(途中で切れる)。
 ライリーのファンよりケイル・マニア用ですね

『In C』 Terry Riley (? Columbia)
サイケな音色が時代を反映
 ミニマルと言えばこれ。色んな人が色んな編成で出してる古典的名曲だ。これはライリー本人が68年に出した記念碑的作品の廉価CD化盤。演奏時間も演奏楽器も不確定で今回はライリーのサックスを含む10人編成です。‘カンカンカンカン’と曲中ずっと「ド(C)」が叩かれる。その音を下地としてサックス、オーボエ、ヴィオラ、マリンバ等が短いメロディを付加し徐々にモアレ状態になりながら展開してゆく。まるでブロック仕掛けのさざ波。音が重なり合って混沌としてきても何故かカラッと暖かい。スチュアート・デンプスター(tb)やジョン・ハッセル(tp)も参加してます。

『Asyla』 Thomas Ades (99 EMI Classics)
機関車トーマス
 イギリス現代音楽若手ナンバーワン、トーマス・アデス(1971生まれ)のオーケストラ集。ツライ。オーケストラの楽器音があちこちに散在する。所々合奏したり、四つ打ちが‘ドンドン’鳴ったりもするがキビシーですね。無調やセリエルまで行ってない様だがメロディはもちろん無い。「but all shall be well」は静かで広がりを持つ和音とキラキラした音で多少聴き易い。

 
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