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『Ecole(エコール)―Les poupees d’Hizuki dans l’Ecole』 陽月, 吉田 良, アニエス・ベー (06 飛鳥新社 2800円)
2次元?3次元?2.5次元?
副題を訳せば「陽月の人形がエコールに」(The puppets of Hizuki in the Ecole)となろうか。ルシール・アザリロヴィック監督の少女映画『エコール』の世界を球体間接人形で表現した写真集。登場人物7名の特徴を捉えた7体を人形作家の陽月が製作し、自身が人形作家でもある吉田良が写真を、アニエス・ベーが衣装を担当している。大きな革カバンの中から人形が現れ外で遊びそしてまたカバンに帰っていくと言うストーリーに沿って写真が撮られており、森の中で焚き火やフラフープ、洋館で背中に羽をつけてのダンスや館内探索をしている少女人形の姿は無声映画のスチール写真を見ているようでもある。川の浅瀬に浸かった人形のキャミソールから透ける薄ピンクの乳首や、木綿パンツ一枚で横たわる姿に貴兄の愚息も悶絶せざるを得ないであろう。澄んでいるが無意思のガラス眼球を見れば死姦してしまった気分にも!巻末には映画『エコール』撮影時のモノホン少女達を撮ったポラ写真36枚(パンツ一丁や着替え有り)が載っているので、人形じゃもう我慢できないと言う本格派のあなたも大満足。一応、人形作家陽月とルシール監督の対談も載ってます。 |
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『刺青美浪漫』 小妻容子 (05 マイウェイ出版 3800円)
オズマヨウコと読む
小妻容子(b.1939)による240ページに約180(見開きの絵があるため)ものフルカラー緊縛画集。刺青を入れた黒髪豊満巨乳な熟女がこれでもかと縄で縛られている。初出も後書きも何も無い純粋画集なため、いつごろ描かれたのか不明だが、ポスターというよりは屏風や掛け軸に描いてありそうな古風系。日本画っていうんですかね。浮世絵とか。安座の姿勢で空中逆さ吊り、太い枝に全裸で逆エビに縛られ、あるいはうつぶせで腰を高く上げたお尻に蝋燭を立てられたり、乳房や股間には縄ががっつり食い込み、鞭打たれ、苦悶の表情を浮かべる女達が次々と描かれる。基本的に背景はないが、雪や桜が散ってる中で縛られてる女性の絵は一際美しく、また蜘蛛、蝶、菩薩、大蛇、鯉、龍など女体に描かれた刺青も良い。A5サイズと小さいのが残念。
08.10.05ブログでちょっと紹介
【版画販売サイト】
http://www.awabido.com/top.html |
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『刺艶恋縄』 小妻容子 (05 マイウェイ出版 4800円)
新しい四字熟語
小妻容子(b.1939)のカラー緊縛画集(A4判244P)。前作『刺青美浪漫』は緊縛された一人の女性だけが描かれた(静的な)作品が多かったが、こちらは責める男性も描かれ、ヤクザ映画か時代劇、或いは縛りながらのセックスのワンシーンっぽいものが多い。エロオヤジと嫌がる女、女二人男一人の3P、女を裸にして松に吊るし下から蝋燭であぶる町人、柱にY字バランスで縛られ股間を蝋燭で焼かれる女、不義を働いたのかペアで縛られうなだれる男女、などなど。はだけた和服からこぼれる巨乳、のぞく刺青がいやらしい。一人絵ではひっくり返したテーブルの脚に四肢を拘束された和服の女、縄で強制大股開きにさせられた女のオマンコを猫が舐めてる絵(すごいかわいい)、洋椅子の背に胸を付けるように(普通の椅子の座り方の逆)緊縛され突き出たお尻に点滴浣腸を入れられる女なども描かれている。前作より版型が大きいのも良い。08.10.05ブログでちょっと紹介 |
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『亡骸劇場』 小林伸一郎 (06 講談社 3800円)
いずれは自然に帰る
日本全国津々浦々の廃墟をテーマにした写真集。剥れ、砕け、掠れ、割れ、倒れ、まるで昭和の抜け殻のようなホテル、テーマパーク、病院、巨大遊園地、小学校、ストリップ小屋、鉱山施設、健康センターたちが柔らかい光に照らされ佇んでいる。たぶん物を動かしたりもしてるのだろうが、手術室のカーテンレールから垂れ下がり床にだらっとなってるカーテンの上にパイプ椅子と一輪の薔薇がぽつんと置いてある「紘田病院手術室」というのが凄く良かった。あとスプレーで汚された被写体(何枚もある)を見てると、こんな廃墟にまでグラフィティ・アーティスト気取りの奴が来てるんだと思い、笑えると同時に死人に鞭打ってる感じがして哀しくなる。本内最多出場の廃墟遊園地カッパピアに行って見たいなぁ。08.06.29ブログで一部紹介。
小林の廃墟シリーズが見れるサイト
http://kodansha.cplaza.ne.jp/hot/kobayashi/
小林のパクリ疑惑を検証してるサイト
http://haikyo.kesagiri.net/ |
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『タイトル無し』 織野紀見 (07 自費出版 1000円)
誰も居ない
正体不明の4名による「織野紀見という架空の人物を演じるシリーズ」らしい。これは富士五湖で撮影された作品(全モノクロ48ページ)。行った事有る人はお分かりでしょうが富士五湖って観光施設からちょと外れるとマジ寒村。なので写真には人間が写ってません。打ち捨てられた原チャ、山中の倒木、たたずむ猫、放牧の牛、廃屋など。暗い、暗すぎる(笑)。写真が荒すぎてよく分からない所は森山大道系か(正直、森山の写真見た事ない、スマン)。初版には六切りオリジナルプリントが付いてくる。ということで牛さんの写真付きを購入。これが凄く良かった。このために買ったと言っても過言ではないね。うっしうっしモーモー。オレは国立「モンド」で買ったがその他「ルーニィ」、吉祥寺「百年」などでも買えるようだ。08.06.29ブログで一部紹介。
ギャラリー・モンド
http://info.gallery-mondo.com/
ルーニィ
http://www.roonee.com/
百年
http://www.100hyakunen.com/ |
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『AKECHI』 斎藤芳樹 (07 新風舎 \3880)
印画紙上の伝説縛師
2005年7月17日、64年の生涯を終えた緊縛師明智伝鬼。斎藤が2001年から2003年まで7回にわたり撮影した明智伝鬼のドキュメンタリーとも言える内容で、セッションを重ねる毎に縛師、カメラマン、モデルのインタープレイが濃蜜になっていく過程も楽しむことができる。縄を通して現われる女性の究極美、同じ縛りは決してしなかった明智の多彩な縄技、そして晩年には意志に反して縄が行きたい方へ動くという「縄が走る」境地にまで達した縛師の姿を捉えた貴重な記録である。明智伝鬼を知らない人には新鮮な驚きとして、また交友があった人には明智を偲ぶ写真集となるであろう。08.05.11blogで少し紹介してます。 |
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『The air is on fire』 David Lynch (07 Thames & Hudson 70ドル)
INNERSELF EMPIRE
映画『マルホランド・ドライブ』のデビッド・リンチ監督。これは今年3月から5月にかけてカルティエ現代美術財団で行われた彼の大回顧展「The air is on fire」のカタログ(452ページの大著)。ポストイットや紙マッチの裏に描かれた小さな抽象画から大型キャンバスに描かれた油絵っぽいミクストメディア、ジョエル・ピーター・ウィトキンを思い起こさせるような不気味なヌード写真、薄汚れて融けていく雪だるまの写真、製作した映画のスチールなどを収録した、彼のビジュアル・アーティストとしての資質が充分に伺われる一冊である。さらにトータル100分のインタビューが付属CD二枚に収録されているが、これまたすごい。なんと背後でリンチ映画のトレードマークともいえるインダストリアルノイズがうっすら流れるのだ。ファンはもちろんのことアウトサイダー・アートが好きな人にもお勧めしたい一冊。08.06.22のブログでちょっと紹介。 |
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『Remastered』 Sebastien Agneessens (07 Die Gestalten Verlag 50ユーロ)
過去と現在の並置
西洋の名画(といわれているものに)現代のアーティストはどう反応するか? キュレーターが55人の画家に、その名画を元に委嘱したオムニバス作品集。片ページに原画、逆ページに現代作品という構成になっている。例えて言うなら原曲付きのカバー・アルバム。ミケランジェロ、レンブラント、ゴッホ、ウォーオール、ベーコンなどの絵画がデジタルで、写真で、文字でリメイクされる。ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」のキリストをマイケルジャクソンに描き変えたマーク・アラリー、ジェーン・フーケ「天使に囲まれた聖母子」を極彩色サイケデリックに変容させた田名網敬一、アンリ・ルソー「夢」を白黒線画でアレンジした板倉敬子など。今までもオマージュ作品集はいろいろあったが、原画と一緒にというのは初めてだろう。巻末にキュレーターと画家からのコメントが付く。このドイツの出版社、要注目である。08.06.22のブログでちょっと紹介。
著者サイト【http://mazzan.at.infoseek.co.jp/】 |
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『Visions from within the mechanism: The industrial surrealism of Jeffery Scott(1019)』 Jeffery Scott(1019) (07 Baby Tatoo Books 25ドル)
超高度産業化社会の未来
機械と人間が融合したSF世界を表現するデジタル写真家ジェフリー・スコットの作品集。絵画、彫刻、テレビや映画のプロダクトデザインを手掛けていた彼が自分のクリエイティビティと妥協することなく自己表現できる手段として、写真そしてフォトショップを選んだのが2002年だったという。四肢を切断され頭蓋開頭のうえ首から下腹部まで縫合された人体の横に猿が座っている写真「No More Animal Testing」や両手切断されたビクトリア朝の女性、砂時計のようにお腹を搾ったコルセットの女王、ガスマスクをしたM男性を従えたラテックス・ミストレスといったセピア写真シリーズ「貴族階級2032」が秀逸。内臓や腕の筋肉が機械になっている女版ターミネーターみたいな作品も多い。ー枚作るのに平均50時間はかかるという、現実と仮想の境界を溶かすデジタル・ダ−クな写真をぜひご覧になっていただきたい。エロティック・ゴシック写真家チャド・マイケル・ワードのファンにもお薦めである。08.06.22のブログでちょっと紹介。
著者サイト【http://www.factory1019.com/】 |
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『Spectrum 14』 V.A. (07 Spectrum 30ドル)
現実世界のファンタジー
コンテンポラリー・ファンタスティック・アートの今を伝える『SPECTRUM』の最新号。世界中から317人のアーティスト、400以上の作品が収められた248ページの大型本。サブカテゴリーを「広告」「本」「漫画」「立体」などに分け、各カテゴリー毎にチャンピオンを選出している。今回の総合チャンピオンはシド・ミード(映画「ブレード・ランナー」の世界観を作り上げた人物)。多種多様な作品が掲載されているので、一概には言えないがメインは天野喜考や空山基系、或いはRPGや戦闘系ゲームに描かれるイラストレーション路線、技法は油絵からフルCG、フィギュアまでといったところ。また巻頭の「2006年総論」はシーンを俯瞰した内容になっていてよい。イラストは(ファイン)アートより格下という偏見を取り除けば、そこには新たなアートワールドがあなたを待ち受けていることだろう。
【サイト】http://www.spectrumfantasticart.com |
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『幻の箱で創られた少女』 富崎NORI (07 アトリエサード 2940円)
理想少女は球体関節!
四谷シモン、土井典、吉田良、天野可淡に続く新しい才能が産まれた。彼の名は富崎NORI。球体関節人形を実際に作るのではなくCGで描くアーティストだ。ゴシック&ロリータという背景の中に少女人形を溶け込ませ、今までにない不思議な世界を作り上げた彼の画集。「グロテスクな国のアリス」といった趣で、NORI氏のダークな童話と共に、目は死んでいるが肌がやや赤く、もしかして生きてるのでは?と思わせるほどの関節CG人形達がこちらを見詰める。画集の最後のほうには本物の女性をスタジオで撮影しその後CGで関節を球体に変容した球体間接少女人間とも言える、キュートだが薄気味悪い作品が並ぶ。実際の人形では、指で作れるところまでが限界だが、CGに限界はない。どこまでも緻密に理想少女を突き詰めることができる。一枚完成させるのに「朝から晩までPCに向かって2週間くらいかかります」という富崎氏の精魂が込められた作品をぜひご覧あれ。 |
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『skissbok』 Marcus Nyblom (07 Kartago Forlog 119クローナ)
ダークポップ・スウェーデン
スウェーデンのイラストレーター兼漫画家マルクス・ニーブローム(b.1968)の画集。黒い背景の中に荒廃した都市、汽車、お化けなどが赤、黄、紫、緑、ピンク、青等を使った目に痛い配色(笑)でどろどろぐろぐろと溶け出すように描かれている。アクリル絵の具らしいが、太いマジックペンで描いた様なキャラは全く怖くなくポップでかわいい。暗〜いスズキコージ、冷た〜い逆柱いみりと言った感じか。本の後半は1ページ2コマで展開していく短編漫画だが、台詞は無く1コマ1コマが絵画になってるので言葉の問題は無し。しかもストーリー(?)が意味不明(笑)。こちらは色鉛筆で丁寧に描かれていてマルクスの別の一面が覗ける。
オフィシャル
http://marcusnyblom.com/
出版社
http://www.kartago.se/ |
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『Princess Of Desire』 村田兼一 (07 Edition Reuss 49,90ユーロ)
少女が見る淫夢
ヤン・ソーデックやジョエル・ピーター・ウィトキンに影響を受けたというヴィジュアル・アーティスト村田兼一、彼の『Japanese Princess』に続く二冊目の写真集がドイツの出版社EDITION REUSSから発売された。スナイパー誌連載時にはストーリー仕立てになっていた作品も収録されているが、エディション・ロイスはその物語性を剥ぎ取りバラバラに配置し、作品が一枚一枚で完結するように編集している。眼帯を着けたロリ衣裳の女の子が便器に座るその上からは白熊のぬいぐるみが首を吊っているものや、椅子の上で両脚開脚し放尿するガーターの女性、ビニールホースやチューブを陰部に突っ込まれ悶える少女といった黒髪のプリンセスたちが幻想的に浮かび上がる。村田が撮ったモノクロ写真に山崎由美子が手彩色で色を載せていくことで完成する写真はパステルトーンの水墨画と言ってもいいような幽妙とした美しさに満ちている。
村田兼一オフィシャル
【http://murata.main.jp/】 |
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『Joel-Peter Witkin』 Joel-Peter Witkin (07 Photology 20ユーロ)
ダイアン・アーバスともう一人
荒木経惟、ヘルムート・ニュートン、デビッド・ラシャペルなども出してる「PHOTOLOGY」ポケットサイズシリーズからジョエル・ピーター・ウィトキン(1939年9月13日アメリカ生まれ)の写真集が出ました。切断された人体、奇形児、フリークス、両性具有者などグロテスクなものを(テーマとしてではなく)素材として使い、自分の内なるヴィジョンをモノクロ写真に創出する男、ウィトキン。54ページと少ないながら古典絵画、バロックアート、シュールレアリズムを取り込んだ1981年から2005年までのベストとも言える内容です。そのダークな聖画写真の根源には子供のときに目撃した自動車事故があると言います。それは三台のカークラッシュで、ひっくり返った車の中から少女の首がウィトキンの目の前に転がってきた事故だったそう。92年に設立されたこのイタリアの出版社、今後も要注目ですよ。 |
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『Mysterium Fidei』 Daniel Martin Diaz (07 La Luz de Jesus Press 35ドル)
不敬虔な聖画
ビザンチン美術やゴシック美術系の宗教画(聖画)とメキシコのフォークアートとラテン語を織り交ぜた絵を描き、額縁も自分で作るダニエル・マーティン・デイアス。ホルバインの木版画集「死の舞踏」をカラーにした感じでもあり、夕暮れのような薄暗い雰囲気の中で、骸骨、デフォルメされたキリスト、枯れ木、眼球、切断された手首、人面蛇、十字架などが繰り返し描かれる。ダークだけどポップでもあり、背景はほとんどグラデーションの空だけというシンプルさ。油絵と線画を中心に収録している。タイトルもラテン語、英語では「Mystery of faith」の意味。ヘヴィロックバンドP.O.D.「Payable On Death」のアルバムジャケも描きました。自身でもBlind DivineというユニットでCDを出している。08.05.04のブログでちょこっと内容紹介してます。
オフィシャル
【http://www.danielmartindiaz.com/】 |
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「Stretching
Canvas」 (08 International Tatto Art 7ドル)
ポップアート新創刊!
刺青雑誌「 International Tattoo Art」の“タトゥー・アーチストによるタトゥーでなない作品を紹介する”コーナーから派生したポップアート季刊雑誌。表現場所を皮膚からキャンバスへと替える刺青師が多くなってきたのと、タトゥーでは無いので載せされなかった素晴らしい作品をただ見逃す手は無いという観点から発刊されたそう。今号では刺青師から画家になり、アメリカン・ポップゴシックな絵(孤独な人物と荒涼とした風景だがそこはかとない明るさが漂う)を描いているJoey
Remmers。ダークな宗教画(聖画)とメキシコのフォークアートとラテン語を織り交ぜた絵を描くDaniel Martin Diaz(この人お薦めです。ホルバインの木版画集「死の舞踏」をカラーにした感じ)。タトゥー・スタジオを経営しながら出っ歯の顔をデフォルメして描くのが好きと言うTim
Beck。その他ポップアニメSFな世界を描くJamie Burtonやクエイ兄弟に影響を受けた人形アニメ製作者(人形約20cmとその背景のセットも作って写真に撮ったり、あるいはアニメを作ったり、または絵本を作ったりしている)Chris
Sickelsなどが紹介されている。内容は08.02.24のブログをチェキ。
オフィシャル【http://www.internationaltattooart.com/】 |
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「Hi Fructose Vol.5」 (07 Hi Fructose Magazine
6.95ドル) JUXTAPOZの対抗馬
画家であるAttaboyとAnnie Owensが作っているアート季刊誌「ハイ・フラクトース」。(今号を見た限りでは)ロウブロウ・アート、ポップシュールリアリズムを中心に据え、アーティストのインタビューとその作品の紹介というシンプルな作り(フルカラー約100ページ)。19世紀の西洋人の服装をした半獣?をアンティークなポートレイト写真風に描くTravis
Louie、首長族のような長い首に冷めた目つき、手足が細く長い女性を描くLori Earley(ゴシックファンはチェキ)、地が透けるようなパステルトーンを使い、少女と不思議な動植物(抱き枕のような可愛さ)が一緒に暮らす静謐で童話的な世界を描くAmy
Sol(Audrey Kawasakiファンはゼヒ!)。悪霊に憑かれたハリーポッター系暗黒ファンタジーを描くDavid Stoupakis、その他はMark
Jenkins、Kris Kuksi、Mars-1、Aaron Nobleなどが載っている。まもなく次号出る。07.09.30のブログで中身紹介中。
【オフィシャル】http://www.hifructose.com/
【Attaboy】http://yumfactory.com/
【Annie Owens】http://ouchclub.com/
【Travis Louie】http://www.travislouie.artroof.com/
【Lori Earley】http://www.loriearley.com/
【Amy Sol】http://www.amysol.com/
【Audrey Kawasaki】http://www.audrey-kawasaki.com/2007/
【David Stoupakis】http://www.davidstoupakis.com/ |
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『ヤン&エヴァ・シュヴァンクマイエル展 アリスあるいは快楽原則』 (07
エスクァイア マガジン \2400) 絶対キチガイ
ヤンと妻のエヴァの作品を集めた同展(07.8.25-9.12原宿ラフォーレ・ミュージアム)のカタログ。複数の動物の骨を継ぎ足して作った架空動物の骨標本、ワシの体に猿の顔が付いた剥製、シュヴァンク・マイヤー百科事典シリーズ(顔が魚、体がライオン、尻尾が蛇、足先が蛙、背中に羽が生えてる奇形動物のコラージュ絵)、ヤンの映画で使われた人形や書割のセットなどが写真で紹介されている(展示会ではそのものが置いてあった)。さらに野菜、動物、魚介類のコラージュで肖像画を作ったアンチンボルド風の絵や、ミトコンドリアっぽいドローイング、タワシがいっぱい付いた意味不明の木の椅子、石膏で作られた小型奇形物(触角が生えている)、パンに鳥の足を付けた(カタツムリっぽい)作品なども収録されており、どす黒さ&グロテスク満載。「鏡の国の/
不思議の国のアリス」のコラージュ挿画も入ってます。これは多少可愛い。07.10.07のブログで中身をちょっとご紹介。 |
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『The
Art of Alex Gross』 Alex Gross (07 Chronicle Books 40ドル)
ニッポン大好き
子供の頃から日本が(視覚的な文化という点で)好きで、98年までは広告業界にいたが飽き飽きして日本に来日。昔(昭和初期[1930〜40年代]か)の薬のパッケージ本や古いSF映画ポスター本を買い創造性が再燃したというアメリカ人画家アレックス・グロスの作品集。オモロイ!浮世絵とトンプクとドラえもんが交じり合っている。顔の陰影がある浮世絵って不思議だ(笑)。髪を結った女性の絵に漢字(由紀子とか)やカタカナ(シンボシナサイとか)が英単語とともにデザイン的に配置されるポスター風な初期作品から、ヴィクトリア調の豪奢なドレスの女性と鹿(や羊)が併置される作品、セピア色(1860〜1920年代?)の人物写真に彩色した作品、そして近年の胸像人物画へと、アレックスの作風が変わってきたことが一望できる。全体に顔の表情や背景が暗い。SF作家ブルース・スターリングの論考、アレックスのインタビューが巻頭に、巻末にはエッチングや下描きも収録している。横尾忠則が好きな人にも薦めたいです。最近ではソニック・ユース系バンド?ブロンド・レッドヘッドのアルバム『23』のジャケを描いた。内容は07.07.01のブログをどうぞ。
オフィシャル【http://www.alexgross.com/】 |
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『I was just leaving』 Richard
Coleman (07 Gingco Press 40ドル) 感情を表さない顔
アメリカ人画家リチャード・コールマン(b.1976)の画集。アクリル絵の具も使ってるようだが基本はカラーサインペン、真似しようと思えば直ぐ描けそうな画風だ。モチーフとして細身のピンストライプスーツの男、枯れ木、熊、生首、棺、などが出てくる。登場人物は男女ともに同じ顔で常に目が死んでおり(笑)、周りには家や草地が描かれている。特にストライプスーツの男はコピペ増殖したように何度も登場し、壁のブロックや屋根瓦が一枚一枚描かれるところは反復ミニマルか強迫行動っぽくもある。西洋人にしては珍しく、リチャードは輪郭線をきっちり描き、逆に陰影や遠近感をほとんど付けていないので、作品は極めて平面的である。一つ一つの登場人物はポップなのにそれらが集まるとダークな一枚の絵になり、且つ横長のものではストーリー性(日本の巻物っぽさ)も感じられる。アウトサイダー・アートやヘンリー・ダーガーが好きな人にお薦めしたい。布表紙の手触りもグー。なでなでしてチョ。内容は07.06.03のブログをどうぞ。
オフィシャルHP
【http://www.richardcolmanart.com/】 |
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『The New Erotic Photography』
V.A. (07 Taschen 50ドル) アラーキー入ってません
14ヶ国82人の写真家による新しいエロスをテーマにした608ページの大著、Very 重〜い。モデルの顔を写さないボディスケープ的なエロティック写真はもう古い、という訳で編者ダイアン・ハンソンとエリック・クロールが選んだ基準は、モデルの表情が出てるもの、あからさまなセックス描写無し、過度な拘束無し、屹立したチンコ無し、男は小道具程度の役割であること、エログラビア雑誌系も無し、である。チンコよりも想像力を刺激する感じか。まぁこれだけページがあるとザーッとめくってしまいがちなので、日を置いて少しずつ見るのがいいかも。面白かったのは海産物とパツキンモデルの組み合わせがシュールなJean
Van Cleemput、ばあさんばっかり(この本では)のAlla Esipovich、デビッド・リンチの映画っぽいダークな都会の一室的Aaron
Hawks、フォトショップで衣装や背景や体をレタッチする童顔ナイスボディ好きなMike James、中世絵画のような色使いが美しいJan
Saudekなどなど。日本からは「ここ友達んちなのー」的直球リアリズムな宮下マキ、現代日本のアングラ童話を淡い色調で撮る村田兼一、モデルの冷めた目線と昭和エスクが漂う渡邊安治等が載っている。
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『あかいはこ』 佐伯俊男 (07 ワイレア出版 \5500)
紙を触って味わってほしい
アングラ・ポップの画家佐伯俊男(b.1945)の作品集。72年に発表した『緋匡(あかいはこ)』の復刻版だが、ただの復刻では無く佐伯本人が色彩を改訂、原著デザイナーが構成・装丁を一新したリミックス本(或いは全曲セルフカバー盤)だ。鬼、地蔵、子供、おさげやおかっぱの女の子(眼は冷たい)、妖怪などがポップに描かれている。ラフスケッチっぽいのも収録。配色はマットで陰影をつけず輪郭線はクッキリ、そして主要なものだけを描き背景は描かないという極めて浮世絵的作風。現在の佐伯の絵(背景も描き配色はビビッド)とは異なり色数少なく古色蒼然としており、エロ&緊縛もほとんど無い。佐伯の原点を知りたいファン向けであり、オレみたいな初心者はまず『痴虫』(\3800)から。
この本の変わった装丁を見たい方は07.04.01のブログをチェキ!
佐伯俊男【http://www.neoplan.jp/saeki/】 |
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『痴虫2』 佐伯俊男 (03 エディショントレヴィル \3800) エロ英名二十八衆句
老人の小坊主が和服の女にたかる、セーラー服の少女を縛って開腹して猫を埋め込む医者、女装した好色オヤジが男装した女性とセックス、まんぐり返しで梁に縛り付けマンコに漏斗を挿し熱湯を注ぐ男などなどまるで倒錯したエロの見本市だ。色は多彩でビビッド、グラデーションや陰影が無く、輪郭線をハッキリ描く現代の浮世絵ともいえる。どうやって色をフラットにむらなく塗っているのかが分かる(線画にトレペを張ってその上から色指定)巻末インタビューも良い。
公式HP【http://www.neoplan.jp/saeki/】 |
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「zoom JAN/FEB 2007」 (ズームジャパン \1200)
zoom & shoot
イタリアが大本の写真雑誌「Zoom」の日本版(英語/日本語併記の隔月刊)。写真に付随する諸々(カメラ、フィルム、技法)を排し、写真作品(とインタヴュー)だけに焦点を絞っており絵を眺めるように楽しめる。また日本人の写真にも多くページが割かれていて良い。今号は荒廃した地球、時代遅れになったテクノロジーそして孤独な男をセピア写真に閉じ込める写真家ロバート・パークハリソン(下欄参照)が表紙(とインタヴュー)を飾っているその他はこげ茶色の背景の中に佇む女性を写すジョセフィン・セサカーボ、白黒写真でノスタルジックな人物像を撮るサラ・ムーン、細江英光、フォトジャーナリズムの雄スティーブ・マッカリー、日本画のようなわびさびと鋭さを持った写真家甲斐彰などが掲載されている。105ページフルカラー、広告の入ってない雑誌というのもクール。作品を一般公募しているゾ!
HP:http://www.zoom-japan.igd.info/index.html
NEWSコーナーに去年2月の話が載ったままなのはどうにかしてほしい。 |
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『Rubber Doll』 Trevor Brown (07 エディシオントレヴィル \3200)
英国暗陰ポップアート
トレヴァー・ブラウン(b.1959イギリス)の画集。タイトルが示すようにラバー/ラテックスと人形/人形のように儚い少女をテーマにした絵を36枚収録。手枷足枷、首輪、或いは全頭マスクで拘束され、虚ろな瞳をこちらにむける少女達。背景の壁紙チックな反復文様やタイルがフラットな印象を与える。パルコ、マルイ、ヒステリック・グラマーのポスターになってもおかしくないようなポップ性の中にダークな物が潜んでいる。マーク・ライデン好きにもお薦め。ちなみに原画は油絵です。
オフィシャル【http://www.pileup.com/babyart/】
余談:S&Mスナイパー07.03号にインタヴューと誌上ギャラリーが計7ページ載っている。 |
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『Copro/Nason Fine Art: Catalogue
Raissone』 (06 Last Gasp 40ドル) ロウブロウ・アートの歴史
Joe Copro(アメリカのポップアート雑誌Juxtapoz【右欄参】の創設者でもある)とDouglas
Nasonが設立したギャラリーの15周年記念カタログ(ハードカバー)。全267ページに450作品が載っている。ヤク中の鼠みたいな絵を描くEd
Roth、アメリカ的な物をコラージュ風に描くRobert Williams(陽気なダリ系?)といった大御所からオシャレデザイン系なShag、ポップキュートダークなMark
Ryden【右欄参】などの売れ線、そして2000年以降盛り上がってきているゴシック路線では、崩壊した社会の幻想と妖怪を描くDan Quintana、幽霊のように木目に浮き出る薄幸の少女を描くAudrey
KawasakiやAmy Sol、ゴシック・シュールCGな日本人Naoto Hattoriなどが掲載されている。また画家本人達のエッセイや評論家の論考もあり読み物としてもグー(ロウブロウの語源はLow
Brow[低い眉毛]=額が小さい=脳みそ少ない=バカという意味だったのか)。過去の展覧会リストやアーチスト・インデックスも巻末に有る。Charles
KrafftやShepard Fairey【右欄参】も掲載されてる。ページの都合上、表紙は縦に置いた。詳細は07.03.04のブログをチェキ。 |
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『楽園幻視』 長谷川サダオ (96 コチスタジオ \3300)
ヌけないエロはアートだ!
アドン、サムソン、薔薇族といったゲイ雑誌に作品を描いていたアーチスト長谷川サダオ(b.1945?-1999)の画集(プチエッセイ付き)。角刈りで水泳選手かラガーマンのように引き締まった筋肉質(巨根)のオトコを主題に据えてはいるのだが、その周りには蝶、蓮、象、虎、蛙、といった東南アジア・エスニックアート的なものが描かれたりコラージュ的に配置されたりして、なんかもう「そこまでイったらエロじゃないでしょ(笑)」みたいな。モチーフとは無関係に置かれる数字、文字、罫線とかも横尾忠則入ってるし。もちろん“自分でアヌスにバイブを入れながら悶える姿”とか“ブリーフからはみ出るチンコと巨タマをみせつけるスポーツマン”といった直球絵画も描かれてはいるけど。ちょっと見たい人は07.02.04のブログをチェキ。『日本のゲイ・エロティック・アートVol2』(右欄参照)によるともっと作品があるらしい。イギリスのGay
Men's Press(http://www.gmppubs.co.uk/)発売の画集も合わせた長谷川サダオ完全作品集を誰か出してくれないか。 |
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『Pixelworld』 (03 IdNPRO 25ドル) ドット絵がどっと
ピクセルによるデジタル画集(226ページ)。ファミコン時代を思い出すような小さいキャラ或いは街並みといった大きな風景でさえ、ドットというミニマル要素で作られ得る不思議。もし世界中のPCのアイコンが意思を持って集まったらこういうカクカクした不思議な世界を作ったに違いない。筆による絵とは違った面白さ、ポップさに溢れている。アイコンを多数収録したCD-ROM付き。こちらで内容が見れます【http://www.rocketworld.org/pixel_world.htm】
もしくはウチのブログ07.01.14をチェキ! |
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『Supply & Demand』
Shepard Fairey (06 Gingko Press 60ドル)
おーべい(OBEY)か
1970年アメリカ生まれのグラフィック・アーチスト、シェパード・フェイレイ。アンドレ・ザ・ジャイアントのシールを作って街中そして世界中に張って回るプロジェクト(捕まる事13回)や、毛沢東やニクソン、ブッシュ等の政治家を使ったポスター、オジー・オズボーンやシド・ヴィシャス、ボブ・マーリーを描いたポスター等、彼の17年の活動を纏めた集大成本(白黒240点、カラー560点計360ページ百科事典の一冊のような装丁)。ぼやけた又はかすれた感じを出すためにステンシルを使っている。プロパガンダな雰囲気を出すため色はクッキリ&ハッキリ、二色しか使ってないのもある。或いは人物の胸像を描き周りはアール・デコ?文様で過剰に飾り「Power
to the people」「Make Art Not War」或いは皮肉的に「Obey」「More Militerry Less
Skools」といったプロパンガが添えられる。カッコエー。何故アンドレなのか、過剰な資本主義や政治に対する疑問、作品についてのコメントなど本人によるエッセイも多数収録しているのでフェイレイの思想を知るのにも良い。超オススメ。内容は06.1203のブログをチェキ。
オフィシャル:http://www.obeygiant.com/ |
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『Haunted Paradise』 Glenn Barr (06
Last Gasp 35ドル) プチダーク・ポップ
20世紀のイラストレーター、漫画家、アニメ、モンスター/ホラー映画などから影響を受けたデトロイト生まれの画家グレン・バー(1959?生まれ)の2002-2006年に描かれた作品集(160p)。一枚一枚がどこかのアニメから取ってきたような感じ。ポップ・シュールリアリズム、ロウブロウ・アート直球の良い意味で分かりやすさと親近感がある。「絵は絵らしくあるべき」と言うだけあって写実性は薄く、太い筆致でザクザク描いた油彩っぽいのが多い(もちろん光が微妙に反射しているような綺麗な絵もある)。ポップだけどそこはかとなく感じる暗さがグー。グレン・バーの頭の中を覗き見るという企画でこの本を作っているため、完成した絵だけでなく、(色)鉛筆描きの草稿や育ったデトロイトの街並み、アトリエ、集めたおもちゃ(鉄腕アトムあり)の写真も収録されている。中身は06.11.05のブログをチェキ。
オフィシャル【http://www.glbarr.com/】 |
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『Face It』 Gottfried Helnwein (06
Christian Brandstatter Verlag 39.90ユーロ) 直面せよ
ミクスト・メディアやデジタル・フォトグラフィ、インスタレーションもやるオーストリアの画家ヘルンヴァイン(b.1948)の作品集。タイトル通り「顔」を中心にセレクトされた回顧展「Face
It」のカタログ的内容。児童虐待を思わせるような包帯に顔面を巻かれた子供の写真や絵といった初期作品から自ら包帯を顔に巻き悲痛な叫びを上げる写真やそれを基にした三幅対の作品、虚ろな眼をした子供の写真を大きな布地に転写し街頭に連作して張り出すインスタレーションなど作品が大きくなる中期、そして“ナチ将校と赤ちゃん”や“奇形顔9人紳士と少女”のような不気味な対比を生み出す写真を使ったミクストメディア、7m×10mの胎児の写真を大聖堂に吊るすインスタレーションやModern
Sleepと題された軍服をはだけて着た少年の顔シリーズ(縦2m)、マリリン・マンソンとコラボった写真の現在にいたるまでまさに一家に一冊のベスト本(224ページ、150作品)!しかし大部分が既出なので99年にKonemannから出た完璧スバラシスギ作品集『HELNWEIN』を持ってる人には不要の一冊。内容は06.10.01のブログをチェキ! |
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『異体循環』 徳野雅仁 (06 トムズボックス \1500) 変成男性器祭り
SMスナイパー創刊から中表紙のイラストを担当している徳野雅仁(b.1941)の第二作品集。第一集とは画風もテーマも全く違い、今作は変成融合しナニかと一体化してしまった性器(主に男性器)が、性器だけが(笑)描かれている。両手を組むその指先が男性器だったり、手のひらから生えたり、複数の男性器がよじれねじれ絡み合ったり、タコ、イカ、貝、の軟体海洋動物と性器或いは人間が融合したりしている。エアブラシを止めて線画を描き始めたH.R.ギーガーの絵に近い印象を受けた。123ページ、イラスト62枚、シリアル・ナンバー付き限定500部。トムズボックスに急げ! |
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『不連続体』 徳野雅仁 (79 架空工房 \1200) 音の無い世界
画家兼自然流家庭菜園家、徳野雅仁(b.1941)の作品集(イラスト46枚)。全てモノクロ線画。シルクハット?にコートなのかスカートなのか判然としない謎の修道士(?)が、時に石階段を背負い、分身し、岩石と融合し、またある時は大きなねじ巻きを両手で抱え地球に生えたネジを巻こうと佇んでいる。巨大岩石が飛んだり、顔の一部がブロックとなって抜けたりするイラストもあってマグリットの影響が感じられる。全体にそこはかとない暗さと静けさが漂っている。 |
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『日本のゲイ・エロティック・アートVol.2』 田亀源五郎編 (06
ポット出版 \4500) アナル指入れフェラ乱交
主に70〜90年代初めに「アドン」「薔薇族」「さぶ」「サムソン」といったゲイ雑誌で活躍した画家七名の(未発表を含む)作品約160枚を一冊にまとめた本(B5より一回り小さいサイズのハードカバー)。隣のお兄さん的親しみのある顔で柔道、ラグビー、自衛官を描く木村べん。プロレスラー並のマッチョマンがアナルを指で広げられ舐められ拘束され射精する姿を鉛筆ドローイングで描く児夢(Gym)、ロマンスグレーのおっさんと美少年がからんだり、一枚の絵からストーリーが浮かんできそうな絵を描く林月光。杉様の流し目あるいはマツケンか遠山の金さんといった純和風ちょんまげ着物にこだわる遠山実。モヒカン、レザー、ドラキュラ、アラビアン・ナイトといったコスプレしてセックスしてるみたいなコミカルさがある倉本彪。しかし一番カッコイイのはマットで原色直球な色調とコラージュ感覚が“おまえっ横尾忠則だな(大喜)”と感じさせる長谷川サダオ。アートしすぎちゃってヌケません(笑)。
自らもゲイ・アーティストである編者田亀による各画家の解題が親切でグー。 |
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『Art of Modern Rock (The Poster
Explosion)』 Paul Grushkin & Dennis King (04 Chronicle Books $75
06 FM東京 \9500) 現在形のアート
ポールとデニスが編者となって集めに集めたライブ告知ポスター約1800枚が500ページにも及ぶ縦34cm横29cmの大型本にぎっしり詰まっている。サイコー。・シルクスクリーンやPCを使ったポスター/ ・悪魔や狂気を取り入れたポスターといったようにテーマ毎に編集され章頭には短い概説もつく。さらに章の中ではポスター・アーチスト毎にまとめられており、顔写真やインタビューも載ってて親しみがわく。もちろんロック・ポスター画家と言えばこの人フランク・コジック(オフスプリングのブランコ子供ジャケが有名)も載ってます。日本人ツバキアンナ画伯のポスターもある!こうして見るとサイケ、アメコミ風、CG、版画調、パンク系切り貼り、コラージュと絵のバラエティもさることながら字体のカッコ良さにも惹かれます。モダンロックが好きな人は「えーあのバンドがあの前座でやってたんだ〜」といった楽しみもできます。Queens
of the Stoneageのポスターがやけに多い、人気あるんですね。日本勢ではギターウルフやチボマットそしてなんとルインズのポスターが[笑]。バロック時代の人物画のようなポスターを描くRandel
Chavezがスゴイ。誰かこの人の作品集出して。 |
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『The Visionary Garden 2』 Philippe
Fichot (05 Ultra Mail Prod $??) 視聴覚の喜び
Die Form名義でCDも出す写真家Phillippe Fichot(http://www.dieform.net)のCD付写真集(約170ページ!)。森の奥深く死体のように転がる全裸女性、ラバーマスク&コルセット&ハイソックス&緊縛のフェチSM系、機械に多重投射される女性、機械と融合しシンメトリーに配置されるバイオメカノイド写真、樹齢数千年の大木から生まれ出ずる人間、全てが白黒で撮影されたヨーロッパ・テイスト溢れる美しい写真となっています。所々中折になっててめくる楽しみ倍増。ジョエルピーター・ウィトキンの写真が好きな人にもお勧めです。フィリップはハッセルブラッドのカメラを愛用。【CD】インダストリアル・サウンドスケープな内容、荘厳な雰囲気のなか鐘が鳴りハイソプラノがループしながら飛び交う。薄暗いシンセサイザーにエレクトロニクス・ノイズが間欠的に入る。金属板を叩いてるようなパーカッションが入ったり、4ビートの荒廃インストや男が囁く歌物なんかも。最後にビデオクリップが入っていて、これまたグー。ナイフをなめる人、どこかの線路脇、河原での放尿、懐中時計の針を回す映像などがカットアップ的に現れる。ノイズが入る古色蒼然たるフィルムとインダストリアルな音がフェティッシュな雰囲気を醸し出しています。 |
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『Mutter Museum』 Gretchen Worden
(02 Blast Books $50) 表層の下にある美
外科教授ムター博士が1856年にフィラデルフィア医科大学へ標本を寄贈したことに端を発するムター博物館の写真集(約190頁)。もとは医療関係者を対象としていた為医学的に珍しいものばかり、つまり繊細な方にはお薦めできないような標本の数々。骨格異常、胎児、シャム双生児、(現物維持が不可能な為正確に再現された皮膚病などの)蝋人形、また医療器具の写真とこれらの所蔵品を使って撮った現代写真家(Joel-Peter
Witkin, Richard Ross, Gwen Akinなど)のアート写真から構成されている。アートって言っても物が物だけに……(笑)。ムター博物館の歴史、重要単語解説、参考図書も付いてる親切設計。現在は一般者も入館可能。翻訳家山形浩生の体験記&館長グレッチェン・ウォーデン女史(1947-2004)へのインタビューはコチラ【http://cruel.org/takarajima/mutter.html】 |
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『Hell Babies』 水野純子 (01 エディション・トレビル \2600)
ギャル御用達
漫画家水野純子(b.1973)のイラスト画集。いろんなギャルの絵とそのギャルの動向を描いた人物ファイル絵から構成される。ピンク・ピンクわはは、ラメ・ラメわはは、ムチムチわははでサイコー!ドピンク、ド緑、ド紫に染めた過剰にゴージャスな髪型、基本的に上半身裸(エプロン有り)、大きなオメメ、そして巨乳。言う事無し。だけど彼女達はゴミを漁り、生傷が絶えず、血の雨を浴び、なぜか眼が死んでいる。何故ブラック・テイストを加える(笑)!いや、それがいいんだけどさ。日本全国のギャル(自称も可)は水野純子キャラからファッション・センスを学ぶべし。
装丁はCDとLPの中間ぐらいの大きさでビニール仕様92ページ。 |
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「Juxtapoz (Feb.2006,#61」 (06 Juxtapoz
5ドル) 軽いノリで行きましょう
06年から月刊化になったポップ・アート/カルチャーを紹介するアメリカの雑誌【http://www.juxtapoz.com/】。表紙と特集はは04年事故死したバイク製作者兼スタントマンのインディアン・ラリー(画家はジョー・コールマン【http://www.joecoleman.com/】)。その他は子供服ヒステリック・ミニの記念展示会の模様(空山基のラテックス・エロな絵やフランク・コジック制作の人形)、シリコンを使って奇形化した幼獣を作るパトリシア・ピッチニーニ【http://www.patriciapiccinini.net/】、ノスタルジックな古き良きアメリカを描くRobert
LaDukeなどが掲載されている。 |
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「Juxtapoz (Spring Special
2005)」(High Speed Producions,inc. $4.99) 柔らかい現代アート
年八冊(隔月+特別号2)発売されるポップ・アート専門雑誌ジャクスタポーズ【http://www.juxtapoz.com/】。今号は白黒線画特集、表紙はメタリカ、ココバットのジャケットで有名なPushead(インタビュー8ページ有り)。骸骨を描き続けて飽きた事はないかとの質問に「これは人面やその表皮の下にある特徴や人格を描く異なった方法だから。飽きる?無いね。漫画家に人間を描いてて飽きませんかなんて訊かないだろ。」と答えてます。またメタリカとの出会いや描き方の手法についても語っています。その他Virgil
Finlay(1914-1971SF小説の挿絵を多く手掛けた)、静けさと孤独が漂う白い風景画のRobyn O'Neil、くっきりハッキリした輪郭線で刺青やスケボーを手掛けるMike
Giant、ビヨ〜〜ンと手足が伸びきっちゃった丸々とした子供(チャーリー・ブラウンっぽい?)を描くJeff Ladouceurなど見てるだけで楽しい。日本人ではハードコア系のジャケで知られるSUGIや青木京太郎の画集「The
Baby Shower Story」が紹介されている。広告ページに水野純子と和田みずなの文具がっ! |
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『AKAI HANA』 渡邊安治 (08 le lezard noir 35ユーロ)
SMぽいの好きby黒木香
S&Mスナイパー編集長兼写真家渡邊安治(b.1966)の緊縛写真集(カラー・モノクロ67ページ)。四人のモデルを章毎に分けた構成、縛りは大御所雪村春樹が担当しているため縄目も美しい。雪村本人はあまり写っていないので「男に興味はネェー」という御仁も安心あれ。と言ってももちろんヌケないですよ、エロ本じゃないんだから、まぁ分かってると思うけど一応ね。「アブノーマル、そしてエロティックな表現を斜めに思考/ファッション写真の体裁にエロティックなストーリーを加味した写真作品の制作」(渡邊オフィシャルより)って事だから。今作の『AKAI HANA』も「緊縛」そのものを正面から捕らえたものではなく、縄を解いた後の縄跡や、ふと見せるモデルの表情そして写真の中で被写体をどう配置するかというような所に重点を置いている気がする。これが「斜めに思考」という事なのかなと思ったりも。
装丁は銀と黒の渋い表紙にピンクの文字、小さめの版型でオシャレ度アップ。パルコとか109のショーウインドウに置いてあってもおかしくない、みたいな。しかし内容には過去作品『tokyo girls』『The portrait of innocent girls through the amidacamera』のポップな昭和後期ノスタルジック路線というよりは、まだ薄暗かった昭和前期の仄かな闇のようなものが感じられる(撮影場所が日本家屋だからか。或いはトイカメラ系の周辺光量落ち以上に暗く、ほとんど被写体にしか光が当たっていないせいだろうか)。また出版社lezard noirの意向かもしれないが、アラーキーっぽい写真が多い気もする。モデルは自吊りパフォーマーでもある浅葱アゲハ(腕の傷が痛々しいが自傷?仰向けで顔面と両膝を折った状態でぐるぐる巻きにされ天井から無数の黒縄が触手のように垂れ下がる写真がホラーで怖い)、中村江里子をメチャメチャ綺麗にしたような美女ナナ(亀甲縛りで宙吊りにされてます。「S&Mスナイパー(2006.11号)」DVDでこの時の撮影風景が見れる。)、スナイパーグラビアモデルも務めるスミレ(胸縄から溢れる巨乳&腋毛!「S&Mスナイパー(2008.02号)」DVDでは女犬としても出演)、あと一人は不明(『tokyo girls』にも出ていた)である。
現時点(08.06.30)ではアマゾン取り扱い無く、le lezard noirで買うしか無いが、日本語注文可能。もしくは11月に写真展を東京でするらしいのでそれまで待つという方法もある。あ、あと写真集なのに光沢紙じゃないから水濡れ注意だ。余談だけど写真家と緊縛師のコラボ写真集としては緊縛師明智伝鬼と写真家斎藤芳樹の『AKECHI』ってのもあるので機会があればこちらも見て欲しい。どちらも緊縛師とのセッションという同じ条件ながら生まれたものが全く違う。その違いを楽しむのも一興かと。08.06.29ブログで一部紹介。
渡邊安治オフィシャル
http://www1.ttcn.ne.jp/anjindesign/
渡邊安治ブログ
http://amidacamera.jugem.jp/
le lezard noir
http://www.lezardnoir.org/ |
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『The portrait of innocent girls through
the amidacamera』 渡邊安治 (06 サブタレニアンズ \1600)
隠しテーマは剃毛?
S&Mスナイパー編集長兼写真家渡邊安治(b.1966)の展覧会図録(カラー24p)。ライムグリーンのぼんやりとした照明に浮かび上がる女性、田舎臭い服装なのに口にはボールギャグの女の子、ホテルの壁をバックに不機嫌そうに自分の首輪を引っ張る女といったポートレイト路線と、両手に旅行鞄を持ち線路脇にこちらを向いて佇む女性や砂丘で座り込み向かい合う二人(ガーター&ブーツ)や荒廃した山岳地帯で呆然としてる女の子といった風景写真的路線とで構成されている。全体に緊縛度&フェチ度は低く、モデル達の冷めた視線が印象に残る。あ、たぬきの尻尾のようなものが・‥…。初回300部のみ撮り下ろしオリジナルプリント(300枚全て違う写真のうち一枚)が入ってくる。オレのに入ってたのはこれ→。あなたのにはどれが入ってたかな?
この図録はサブタレニアンズ(http://www.subterraneans.jp/)でしか買えない。
渡邊安治HP:http://www1.ttcn.ne.jp/anjindesign/ |
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『Tokyo Girls』 渡邊安治 (04Edition Reuss 49,90ユーロ)
ポスト・アラーキー
SMスナイパー編集長渡邊安治(b.1966)の写真集。無表情あるいは不機嫌な女性が、自宅、ホテル、森の中、河原などで撮影されている。服装は和服、全裸、半裸、シースルー、メイド服などでそこに縛りがあったり無かったり。縛りはソフトな感じなのでスナイパー誌的なものやエロやフェチを期待すると外れる。画面構成もただ撮った静的なものからストーリーが浮かんできそうな動的な(映画の一コマ的?)なものまであり、全体に荒木経惟ほど下世話でなく被写体との距離感や節度のようなもの(或いは上品さ)が感じられる。
2005.02.26(土)まで銀座ギャラリーミリュウにて本書発売記念チビ写真展が開催されており、また本書も\8000で販売されている。アマゾン品切れ&版元ロイスはクレジットカード不可の現在、買うなら今かも!ハガキ→ |
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『Charles Krafft's
Villa Delirium』 McGee & Reid (02 Last Gasp $25) 全ての武器を陶器に
1947年シアトル生まれの陶芸家チャールズ・クラフト(http://
www.antiquesatoz.com/
artatoz/krafft/)の作品をキュレーターのマクギーとリードが編集した一冊。非常に美しいけれどちょっとゾッとする陶器の数々がクラフトの付けたシリーズ名毎にまとめられている。例えば「陶器戦争博物館シリーズ」はこの表紙のようにマシンガン、手榴弾や弾丸、「災害陶器シリーズ」は飾り皿だがそこに描かれるものはヒンデンブルグ号の爆発、阪神大震災、ドレスデン大空襲など、「許しシリーズ」はヒットラー(の顔型ティーポット)や鉤十字(入りの香水ポスター)を使っている。陶器によるブラック・ユーモア、20/21世紀の現実を映す鏡である。
カスタム・カー・ペインティングやヒップホップ系ファッションで有名なVon Dutch(こと故Kenneth Howard)との交流、インダストリアル・バンドのライバッハも属するアート集団NSKとのコラボレーション作品やクラフトの陶器製スケボーも載っている。 |
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『The Architect's Brother』
Robert ParkeHarrison (00 Twin Palms $60)
地球の未来
1968年ミズーリ州生まれの写真家(?)ロバート・パークハリソンのセピア色で統一された作品集。スゴク良いぃ〜。写真なんだけどなんか違う(たぶん絵などの混合と思われる)。例えるなら、ある映画の美しいシーンばかりを集めた写真集か、主人公の行動記録集っぽくもある。夜空(たぶん)の下、広大な畑に苗の代わりに植えた電球が発光している「Night
Garden」が静美でグー。よれよれのスーツを着た男性(多分著者)がある時は廃材で作ったプロペラ機で空をゆっくり飛びながら荒涼とした大地に種を蒔き、ある時は地面に入った長い亀裂を巨大な針と糸で縫い、またある時は小さな自作機で小さな雲をポンポンと吐き出す。主人公が超高度産業化社会或いは第N次世界大戦により荒廃してしまった地球を元の姿に戻そうと一人孤独に作業しているようにも見える。非常に静謐な印象を受けます。
縦35p横28.5p厚さ2p布製ハードカバーで重い。オフィシャルHP(http://www.parkeharrison.com/)にはこの本に収録されてない写真もあります。
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『All Riot on the Western
Front: The Montage Art of Winston Smith Vol.3』 Winston Smith (04 Last
Gasp $25) 糊とはさみが全て
デッド・ケネディーズ一連のジャケットやグリーン・デイ『Insomniac』のジャケで有名なコラージュ・アーティスト、ウィンストン・スミス(b.1952)のモンタージュアート三部作最終刊。オフィシャルHP(http://www.winstonsmith.com/main.html)で色々見れます。
オモロイ。「普通そういう人はそういう物を持ったりしないし、そういう所にそういう動物はイネーヨ」ってつっこみたくなるような不思議なコラージュ世界。古き良きアメリカ的な絵、宗教画、動物、魚などが素材として頻繁に使われている。大自然の中に宮殿があって上空には宇宙船が飛び、横にはカメラマンが、その背景にはスフィンクスが鎮座し、目の前の画家の顔は何故か馬、といった陽気な錯乱夢を見てる感じ。
“God Bless America”とナチ政権モットー“Gott mit Uns”(God with Us)とはどの位違うのか?また“Support
Our Troops!”と言いながら退役軍人サービス費や給付金をカットし戦死者遺族給付金を下げるのは何故なんだといった本人によるブッシュ政権批判エッセイも多数収録されている。ペーパーバック(雑誌の増刊っぽい作り)でこの値段、ハードカバーは$40。 |
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『Conserving』 Daniel
& Geo Fuchs (00 Edition Reuss $125)
死して永遠を残す
自然博物館や解剖学所蔵品の一般公開されていなかった標本をドイツ人写真家Daniel (b. 1966) とGeo(b. 1969)が撮った美しい死体(全てホルマリン漬け)の数々。魚篇、動物篇、人間篇の三部で構成されるハードカバー写真集(縦32横25厚さ3cm)でしかも頭部だけとか手だけとか。光の当て方が壮麗で非常に美しく、また6色印刷なので超リアル。魚のうろこ、動物の毛並み、胎児の肌、思わず撫でてしまいます。魚は余り違和感ありませんが、ねずみや熊(の胎児)を経て人間篇(顔面切断など)まで来るともう……(心臓極弱な方は御遠慮下さい)。しかしここにはグロテスクの欠片も無く、あるのは見ているだけで耳がキーンと鳴るような静謐さ、そしてドイツ人らしいピシッとした画面割なのです。こんなに綺麗に撮ってもらえるならオレもホルマリン漬けになりたい!ちなみにラムシュタインのアルバム『ムター』のジャケ(胎児の青白い顔がドアップになってる)もこの本からです。HPhttp://www.daniel-geo-fuchs.com/#で数枚見れます。はっきり言ってGREAT!125ドルは高くないゼ。 |
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『I want to spend the rest
of my life everywhere, with everyone, one to one, always, forever
now.』 Damien Hirst (97 booth-clibborn)
1965年イギリス生まれダミアン・ハースト、縦横約30cm厚さ4cmのちょ〜豪華本(重〜い)!なんかちょ〜っと気分悪くなるようなインスタレーション(?)、医薬品を棚に並べた作品、ポップなカラフル水玉模様を並べただけの作品まで色々入っててグー。3.6メートルの鮫をそのままフォルマリン漬け、牛の輪切り分断ホルマリン漬け、子牛を頭から尾にかけて割ってホルマリン漬けといったホルマリンシリーズがサイコー。本自体も凝っていて、飛び出す絵本的仕掛け、スライドすると別の絵になる、分断牛を両側から見れるように写真を張った透明シートなど。本人のホルマリン漬けポスター付き! |
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『Lost And Found』 Mark Kostabi
(94 Rossano Massaccesi Editore)
イタリアで出たマーク・コスタビのベスト画集(120枚のオールタイム・ベスト[本人談])。キース・ヘリングの絵を三次元的に描いたようなポップ・ワールド。表情の無いマネキン(原色系)が集まって議論したり、愛し合ったり、ある時は一人膝を抱えたりしている。街やレストランといった背景も全て丸や四角に簡素化され、単色で平坦に塗られる。いわゆる名画を元にした作品もあって面白い。そこはかとない孤独が全体に感じられてグー。 Guns
& Roses『Use Your Illusion』のジャケットも載ってます。HP→http://markkostabi.com/ |
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『Art
In Nature』 Nils Udo (02 Flammarion $55)
ユートピア製の現実
ピーター・ガブリエル『OVO』のジャケットで有名。巨大な自然インスタレーションから葉っぱを浮かべただけの小さなものまで、ドイツ人美術家ニルス・ウド(1937年生まれ)の作品集。今年(02年)日本で巡回展をしたので知ってる人もいるかな?
色々な草花、木の実を使って美しい別世界を作り出す。普段気にも止めない物にほんのチョット手を加えるだけでこんなにも不思議&麗美な風景が現われる。ニルス・ウドは魔法使いだ。しかもその魔法は誰でもできる簡明さなのだ。今すぐ真似してニルス・ウドごっこができる。タノシイ。(神奈川県藤野で行われた)10メートルくらいのクレーターに竹を敷き詰めた巨大な巣のインスタレーション制作中の写真も載っている。
http://www.eco-art.com/dynamic/artist.asp?ArtistID=16#artworkで幾つか見れますよ! |
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『Icons』 H.R.Giger (02 Taschen \1000)
とりあえずwww.HRGiger.comへ行ってみよう
エイリアンのキャラクターデザインや最近だとオルタナ・バンド、KORNのステージ用マイクスタンド制作で有名なダーク・ファンタジー画家ギーガーの手のひらサイズ画集最新版!超人エアーブラシ技の絵から最近のボールペンで書きなぐったような絵、ブロンズや金属を使った立体物、98年にオープンしたギーガー美術館内の様子や自宅の庭(自作の彫刻?などで一杯)の様子など盛り沢山。ギーガーの回顧録的画集で値段的にもオススメ!!‘過剰な産業文明、セックス、暴力の20世紀を体現している’という評論、KORNとのやりとりなども(英独仏語で)書かれている。Taschen
Japanが配給してるから一般書店で入手可能です。
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『The Mystery Of San Gottardo』 H.R.Giger (98Taschen ¥?)
黒ペン一本勝負
エアーブラシの達人でSF不気味キャラを描かせたら宇宙一。90年代以降だんだんエアブラシを使わなくなりクレヨンや色鉛筆で濃いけどシンプルな絵(もち、ギーガーらしさ全開)を描き始めていた。で、その路線上にあるのが今作。どうやら映画の絵コンテ・シナリオ(ドイツ語なので読めない)のようで色々な場面風景(時にはコマ割りで)が描かれている。黒ボールペン?だけで。ファンにはタマラナイ一冊だがギーガーを知りたい人には『www
HR Giger com』(輸\2500位)がお薦め。ちなみに『The Mystery〜』は絶版で入手困難です。
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『横尾忠則 森羅万象』 横尾忠則 (02
東京都現代美術館 \2800)
横尾忠則 深夜番SHOW
東京都現代美術館で開催されてる同タイトル展(02.8.10-10.27)のパンフレット。絵の傾向別に19セクションに分けた同展をそのまま19に章立て。各章頭に短評論、また幾つかの絵には制作経移や元になった絵、写真などの解説がついている。頭からめくっていくと同展を擬似体験或いは思い出しながら楽しめる。横尾の全体像を把握できる一冊。これは安い!
美術出版社から完全版?『横尾忠則 森羅万象』(\3800)が出ているので行けなかった人も大丈夫。 |
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『横尾忠則全絵画』 横尾忠則 (96平凡社 \27184)
横尾忠則全開だ
66年から96年までをまとめたベスト本。全絵画と銘打ってるが全部ではない。全方向と言った方が正しい。ポスター、シルクスクリーン、ミクスト・メディア、オブジェ、CG、便箋と色々な方法で描かれる。普通の絵から多重層コラージュ意味不明の絵まで盛沢山。逆に原色と直線でハッキリクッキリキッチリが特徴のポスター類はあまり載っていない。制作年順に並べられているので横尾三十年の歴史を見る感じで良い。内容が濃いぶん値段も濃い。
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『電脳カーニバル』 横尾忠則 (94平凡社 \3689)
ばかーーーーっ(笑)
横尾のコンピューターグラフィック集。凄い。ズビューン、どっぱーん、グルグル〜〜って感じ。小説『リング』『らせん』の表紙覚えてますか、あれです。コ・コ・コ・コ・コ・コ・コ・コピー。反転・転反・反転・転反・反転・転反。鏡像鏡・像鏡像・鏡像鏡・像鏡像・鏡像鏡・像鏡像。あ〜錯乱する〜(喜)。前後左右・後前右左、交じり合い、溶け合う。増殖する分離する増殖す分離す分離増殖増殖分離分離す増殖す分離する増殖する。サ・サ・サ・サ・サイコー。 |
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『横尾忠則スピリチュアル・ポップ1994with ドキュメント』 横尾忠則 (94同朋舎 \3400)
ポップのPはポップコーンのP
同年行われた展覧会の様子をまとめた一冊。個展のドキュメントであって画集ではない。要注意(多少は絵も載ってます)。松任谷由実、宮本亜門などとの対談や会場を訪れた著名人の写真、レセプションや会場の様子、取り上げられた雑誌、来場者のコメント等を掲載。横尾のコスプレ(白装束に昆布巻きを両耳に付けたような髪型)もあります。読みやすさを全く無視したデザイン(特に最後の数ページ)はちょっと許せな〜い。
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『メタモルフォーゼ・タイガー立石大河亞と迷宮を歩く』 立石大河亞 (99 O美術館 \?)
立石‘獣神サンダー’タイガー
シュールだけどタノシー。旭日がバーン、虎がビューン、コマ割りカキーン。所狭しとコラージュされ、何かがどろどろ溶け、螺旋がぐるぐる回る。色彩はハッキリクッキリ、やましい所は御座いません。掛け軸(テーマは変わらないが色が水墨画風に抑えられている)、オブジェ(岡本太郎をテーマにした作品がクール)、漫画なども載っている。横尾忠則が好きなら絶対気に入ります。ちなみに98年没。
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『ANIMA
MUNDI』 Mark Ryden (02プレスポップギャラリー\5800)
ポップでキュートでちょっとダーク
可愛いけどちょっと生意気でシュール。みんな顔がえらくデカイ。ベティ・ブープかペコちゃんをデフォルメした感じ。クリスティーナ・リッチやドリュー・バリモアまたは深田恭子?系のプチデブな女の子が好きな人は楽しめるかな。頻繁に出てくるのはリンカーン、分厚い生肉(笑!)、カーネル・サンダース、熊ん蜂、大肉天(と書かれた漢字、意味不明)。影響受けた物として巻末に人形、肉解体工場、肉の絵葉書、が載ってるのも楽しい。スケッチ付き。
この画集ちょっと高いのでまずは作者のホームページwww.markryden.comで色々見ましょう。楽しいですよ。 |
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『天才アラーキーの目を磨け』 荒木経惟 (02平凡社\1500)
そして耳を洗え
大学時代のクラスメイト竹原あき子による写真家荒木経惟インタヴュー。写真はモノではなく(気持ちを伝えるという)コトを撮るのだと言う写真私情主義な考えや「たった1パーセントでもいいところがあれば、それを100パーセントに変えるのが、私の力なんです。」と言う発言。「質のよい写真を撮る秘訣は」と問われれば「たった、ひとつ量だね。たくさんとることだね」と答える。
写真多数だが全て白黒なのと広い行間大きな文字(一番ひどいのは章末でもないのに1ページたった二行)でこの値段はどうかと思う。 |
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『Yayoi Kusama』 草間彌生 (04 東京国立近代美術館 \2300)
ベスト・アルバム
ポップ前衛アーティスト草間彌生(b.1929)【http://www.yayoi-kusama.jp/】の近美で行われた個展カタログ。26×25p厚さ2.5pハードカバーでこのお値段!美術出版社から書籍化予定。
草間十歳の絵(既に点や網目が現われてる!)から渡米した60年代の作品そして2004年の新作まで時系列に沿って収録している。当時のスタジオ写真や製作風景なども多数収録。
あぁ無限反復するドットが〜、神経細胞のようにどんどんリンクして何処までも広がっていく網目模様が〜、我先にとニョキニョキ生えてくるぬいぐるみチンコ(約20p前後)が〜、全面鏡張りに反射して入れ子風に地平線の彼方までズーーット増殖する水玉が〜。KuSaMaYaYoIaKaSoMiYoYaIMuKuAiYoaMaYoiSiKuYiaoiksmyyiはんぷく反復ハンプク、まじサイコー!一家に一冊。 |
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『草間彌生展 はじける宇宙』 草間彌生 (92 草月/新潟市美術館)
92年に行われた個展のパンフレット。…が……になって………になって…………(以下反復増殖)。網目と網目がアミアミになってアミアミがアミアミアミになってアミアミアミアミア〜〜(以下集積密集)。サイコ〜!絵であろうとインスタレーションであろうと水玉模様&網目模様が溢れ出す。色使いは原色系、ポップで目を引く。思わず真似して描きたくなります。1939年草間が小学5年の時に描いた素描や油絵やコラージュした絵などの珍しい作品も載っている。HP→http://www.yayoi-kusama.jp/ |
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『無限の網』 草間弥生 (02作品社)
シャネラー、クサマー、ナミヘー
表紙買いしました。‘水玉と網目’を作りつづけて六十年。01年横浜トリエンナーレにも出展したアーティスト草間(1929生まれ)の自伝。母親には朝から晩まで、叱られ、殴りつけられてばかりの子供の頃から幻覚幻聴が始まる思春期をへてアメリカに渡米。‘しなびた栗の何個かが夕食’だった超貧乏時代から無限反復水玉&網目が認められ「裸、愛、セックス、ペイント、そして美」をテーマに映画、ファッション・ショー、‘オージー(乱交)会社’設立と忙しかった70年代を経て日本に戻る。そして病院とスタジオを往復する現在まで。熱愛されたジョゼフ・コーネル、最大の恩人ジョージア・オキーフの思い出話もあります。
作品を見てみたい人は下記で。
草間弥生の絵(しかも買える!)http://www.mcci.or.jp/www/sekiryu/index.htm
ジョージア・オキーフhttp://www.artprintcollection.com/okeeffe_georgia_1.html
ジョゼフ・コーネルhttp://www.ibiblio.org/wm/paint/auth/cornell/ |
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波乱へ!!』 横尾忠則 (98文春文庫)
無線乗車、そりゃタダノリ
23歳で日本デザインセンターに入社した1960年から画家宣言後84年までの自伝。ジョン・レノン、寺山修司、三島由紀夫、瀬戸内寂聴等の交流。テレビに映画に監督にと昔はメディアの寵児であったことが分かる。作家深沢七郎から「ザーメンが流れるほど嬉しい」と葉書をもらったり、ピカソ展をやってるNY近代美術館に入り二時間後、出てきた時には‘僕は「画家」になっていたのである。’など。‘今世紀最大のロマンがUFOと宇宙人であることに僕は一切の疑いも持っていなかった’から宇宙人とコンタクトするようになるまでの話しもある。 |
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「今日の芸術」 岡本太郎 光文社文庫¥495
音楽も爆発だ!
「ゲージュツはバクハツダ!」の画家故岡本太郎氏の著作。芸術なんて何でもない、どんどん下手に描きなさいと勧め、きたなかったら、なお結構と言う。描くことを決意する、何でもいいからまず書いてみる。もし自由に描けてなくてもかまわない、自己嫌悪をおこし絵を描くのをやめると言うような、弱気なこだわりも捨て去らなければならない。そして描くことを決意したなら、その精神力で技術が支えられる。だからあなたも今日ただいまから芸術家になることが可能なのです。
言ってることもバクハツです。「芸術」を「音楽」に、あるいは「あなたの目指す物事」に置き換えて読んで下さい。 |
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『オイスター・ボーイの憂鬱な死』 TIM BURTON 河出書房新社 \2855
映画『スリーピー・ホロウ』『ナイトメア・ビフォー・クリスマス』の監督テイム・バートンが描いた絵本。チープで拙い絵なのにイイ味出してるキャラがかわいい。マジでクール。前衛チャンここにも発見。タイトルの他にも小さなお話&ひねくれキャラが多く載ってます。テーマはやはり‘ナイトメア(悪夢)’か。最後に原文が掲載してあってちゃんと韻を踏んでることが分かる。この本の登場人物だけで映画一本創って欲しいです。
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『HELNWEIN』 Gottfried Helnwein (98Konemann)
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良い子は見ないで下さい
スコーピオンズ『ブラックアウト』 やラムシュタイン『渇望Sehnsucht』のジャケットで有名、ヘルンバインの画集。70年代初期アクション時代から90年代コンピューター処理を経た作品までを網羅した一家に一冊のベスト本!25p×32p420ページ、重い!テーマは苦しみ、虐待、死、特に児童虐待と内容も重い!
年代順の作品解説、論考?、H・ミューラー、W・バロウズの寄稿文が英、独、仏語で載っている。リブロポートから昔出た『ヘルンバイン』を捜し求めるよりはこれを買ってください。私は渋谷パルコブックセンターで¥5000で購入したが、紀伊国屋ネット会員だともう少し安い。最新シリーズはwww.helnwein.comで。 |
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『HELNWEIN』 ゴットフリード・ヘルンヴァイン (89 リブロポート \8961) ファン待望の写真集(笑)
最近(2004年前後)ではオルタナ・ミュージシャン、マリリン・マンソンのジャケも担当したオーストリアのアーティスト、ヘルンヴァイン(b.1948)。写真によるセルフ・ポートレートに焦点を当てた作品集。白塗りの顔面に包帯ぐるぐる巻き&手術器具、ナチの写真や戦争写真を使ったり、児童虐待を想起させるような痛々しい少女の写真などが載っている。感情を失ったような冷たく美しい一枚一枚に見入ってしまう。
この本は絶版ですが、『HELNWEIN』 (98 Konemann)にほぼ再録されているし、またネット検索による古本/オークション価格は\4000前後の模様。 |
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